『君の膵臓をたべたい』人と人との繋がりの大切さ

3月 17, 2021

普段、何気なく過ごしていて、生きているということを実感したり、考えたりするとこは、そうそうないかな、と思います。

 

では、何のために生きているのか、と聞かれたら、

旦那さんのため、奥さんのため、親のため、子どものため…

好きな歌手のライブに行くためとか、美味しいものを食べるためとか、

色々あるのかな、と思います。

 

 

本書にはこんな言葉がありました。

「きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ」

『君の膵臓をたべたい』より引用

主人公の「僕」が、余命1年の桜良ちゃんに、生きるということは何か、という問いに対しての答えです。

 

人と人との繋がりや、縁について考えさせられました。

こんにちは。『みー』です。

住野よるさんの著書『君の膵臓をたべたい』を読みました。

読んだきっかけは映画を観て、心に響いたから、と、旦那のたかどんが小説を持っていたから。

映画館では涙を堪えるのに必死でした。

 

 

そんな『君の膵臓をたべたい』の著書、住野よるさんは、本書がデビュー作だそうです。2015年から活動されてる方です。

本書以外に代表作として、『か「」く「」し「」ご「」と「』や『青くて痛くて脆い』などがあります。

今度、他の作品も読んでみたいと思います。

 

 

 

『君の膵臓をたべたい』どんな本?

高校生の「僕」は、病院で一冊の文庫本を拾う。

タイトルは手書きで「共病文庫」。膵臓の病気にかかってから書き留めている秘密の日記。

本の持ち主は、クラスメイトの山内桜良だった。

「僕」と余命1年の桜良。

性格の正反対の2人が心を通わせていく…

 

 

本書は、主人公の名前が終盤まで伏せてあります。

では、どうなっているのか。

【秘密を知っているクラスメイト】くん

【仲のいいクラスメイト】くんなどと表記されています。

主人公が《周りからどう思われているのか、想像するのが趣味》であることから、このようになっているようです。

なので、ストーリー中、気持ちの変化と共にコロコロ変わっていきます。

 

クラスメイトの桜良の病気を知ってから、これまでの日常が変化していきます。

 

 

こんな方にオススメ出来る本だと思います。

  • 心が洗われる本を探している方
  • ストレスなど、泣いてスッキリしたい方
  • 人間関係に悩んでいる方

などなど。

闘病についての辛い描写はないので読みやすいです。

 

ぜひ、本書を読んでみて下さい。

学んだ点・大事だと思った点を感想を交えながら、紹介していきます。

 

 

印象に残った場面と感想

生きるということは

先ほどの主人公「僕」から、生きるということは何かという問いの答えの後にこう続けています。

「誰かを認める、誰かを好きになる、誰かを嫌いになる、誰かと一緒にいて楽しい、誰かと一緒にいたら鬱陶しい、誰かとハグをする、誰かとすれ違う。それが、生きる。自分たった一人じゃ、自分がいるって分からない。……」

『君の膵臓をたべたい』より引用

桜良ちゃんにとっての生きることには、誰かが関わることが前提でした。明るく、常に周りに人がいたからこその考え。

誰かが、いてくれたからこそ自分がいる。誰もいなかったら、自分がいるか分からない。自分だけではなく、人のことを考えられる。

周りの人への感謝の気持ち、人を愛する気持ち、敬意さえ感じられました。

 

 

 

自分の意思の積み重ね

初めて映画を観たときに、1番感動したシーンがこちらです。

主人公「僕」が、病院で偶然出会った僕と一緒にいるのではなく、本気で想ってくれる人といるほうが良い

と、話すと桜良ちゃんはこう言いました。

「違うよ。偶然じゃない。私達は、皆、自分で選んでここに来たの。君と私がクラスが一緒だったのも、あの日病院にいたのも、偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は、自分の意思で出会ったんだよ」

『君の膵臓をたべたい』より引用

映画で観たとき、ドキッとした人は他にもいるはず!

なんて深いのでしょうね。自分の選択が会わせたなんて、そんな概念は無かったと。

 

これから出会う人達、これまでお世話になった人達、縁あって出会ったのだから、大切にしたいという風にも感じました。

 

 

高校や大学、就職、自分で決めた道、行く、行かないも。

環境、周りの人が違えば、性格や考え方も違っていたかもしれません。極端に言えば、別人の自分かも。なんて。

たまに、ふと思います。

 

 

 

病気だからと日常を変えない

人生何が起こるか分からない、とはこういう事かもしれません。

「私も君も、もしかしたら明日死ぬかもしれないのにさ。そういう意味では私も君も変わんないよ、きっと。一日の価値は全部一緒なんだから、何をしたかの差なんかで私の今日の価値は変わらない」

『君の膵臓をたべたい』より引用

人の命は儚いもので、人生何があるか分からないですよね。

1日24時間、みんな平等の時間。病気だからといって日常を変えずに生きる。

 

家族と「秘密を知られてしまった僕」以外、親友やクラスメイトには、ギリギリまで病気を黙っている彼女。

それは、周りの人を悲しませたくないから。親友にいたっては、自分と会う度に泣いてしまうかも知れないから。日常が壊れてしまうから。

友達や周りの人を思いやれる優しさが感じられました。

 

 

もし、自分が病気になって余命1年と宣告されたら…?多分ずっと泣いて過ごすんだろうなと。それこそ、誰とも心を通わせず、周りの人にも悲しい気持ちにさせてしまうかもしれません。

病気になった当初は泣いてばかりだったものの、現実を受け止め、明るく振舞えるだけ、桜良ちゃんは芯が強いのでは、と思いました。

 

 

 

 

まとめ

まずは、タイトルに惑わされないでください(/・ω・)/

映画を観てから読んだので、浜辺美波さんの可愛らしい笑顔と、高校生役に見事はまっていた北村匠海さんを思い浮かべながら、サクサク読めました!

 

人と関わらないように生きてきた、「僕」が桜良ちゃんと偶然出会い、関わることをきっかけに、感情が豊かになり、どんどん前向きに変わっていきます。

しかし、それは偶然ではなく、運命とかでもなく、2人が今までしてきた選択が会わせた。自分の意思なのだと桜良ちゃんは言う。

 

みんながみんな良好な人間関係を築くのは、そう簡単なことではないかもしれません。好きでいてくれる人、そうではない人、いろんな人がいるから自分の存在が認められる。人と人との繋がりの大切さが学べました。

 

ラストは、電車など、外で読むのではなく、自室で読むことをオススメします。涙なしでは読めません。

ハンカチも必須ですよ(*‘ω‘ *)

 

では!